2015.5.5 「ホームページを開設して12年が経ちました。」



昨年度は、ぼちぼちホームページの更新を行っていこうかと思っていたのですが、結局、1ページも更新することができず、一年経ってしまいました。また、昨年度は開設年を除いては、初めて講演依頼も寄稿の依頼もない一年となりました。

今年は、まとめるということは考えずに、これまで収録してきたデータの更新(この前更新してから長いことデータ更新を行っていませんでしたので)や、新しいデータの追加を行っていければと考えております。その過程で、何がしかの考えが出てきたらよいのだけれどと考えております。

新しいデータに関しては、政府の発行する白書などとは異なる切り口で何がしかの問題提起を含むような形で提供をできればよいなと考えております。

以下、まとまりはないのですが、ちょっと思っていることを書いてみます。

現代の文明国では、科学技術と法によって形作られた人工的な世界で生活をすることが一般的になっております。この頃は知識基盤社会などと呼ばれて、知識を生み出して活用することが大いに求められるとされています。そして、企業などにおいては、製造業においても、顧客には、モノを提供するのではないくて、何がしかの顧客が抱えている課題に対する解決手段を提供することがより求められているなどと言われたりします。知識基盤社会が、課題が生まれ続け、その解決手段を生み出し続ける社会であるとすると、知識を生み出す立場である人間(例えば、技術者や研究者)は、なんとなく工業化時代の生産設備のような感じがしてきます。

もしも、知識を生み出す人々が、工業化時代のような生産設備のようなものであると考えるのであれば、いくつかのあるべき彼らの方向性のひとつとして、課題に対する解決手段を生み出すことの効率化というのがあるのではないかと思います。研究者・技術者の数というのは増加傾向にありますが、もしかしたら、生み出すべき解決手段の数が増えているのに対してもしかして、世の中の多くの組織では人海戦術で臨もうとしているのではないかと考えないでもないところであります。

イノベーションの定義というのはいろいろとあるようですが、科学技術白書などでは新しい価値を生むなどと表現されることもあるようです。新しい価値があるかもしれないものを生む側だけの問題ではなく、新しい価値があると評価する側もあって初めて生まれえるものだと思います。また、新しい価値をこの世界に適用していく上では、法律上の問題や人々の慣習上の問題もあることでしょう。

人間は、昔から自然の脅威にはさらされ続けていますが、人間が生み出したものからの脅威にもさらされています。人間が生み出したものも、あたかも自然環境のようなものなのでしょう。自然を観察するように、社会を観察することも大切であるように感じます。知識を生み出す人々のもう一つのありようとしては、近代のヨーロッパ人が、自然を人間のために改良していったように、社会を人間のためになるようにしていくということがあるのかもしれません。これは、必ずしも技術的なことだけではなくて、法律や慣習、いろいろなことがあることでしょう。今もあちこちで行われていることでもあることでしょう。

「博士」が、多くの解決手段を生み出すものであるのであれば、効率的にそれを生み出す生産設備になれているのだろうかと思いますし、新しい価値を生み出すものだというのであれば、そのような方向で成長できているのか、また、適切な評価者を得られているのだろうかと感じます。

私は相変わらず会社勤めを続けておりますが、効率的な知的生産の必要性を感じているところです。研究開発の現場がどうも人海戦術的なところがあるように感じているのですが、もっと効率的にできれば、空いた時間や生まれた気持ちのゆとりで、もっといろいろな機会を得ていくことができるのにと思ったりいたします。

取りとめもなく書きましたが、私としては、今後もぽつぽつとでもこのホームページの更新をしていければと考えております。




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