2004.11.13 A「2015年大阪大学改革〜学生の自立を目指して〜」



5月初旬に大阪大学では「いちょう祭」というちょっとした学園祭が催されるのですが、表題は、2004年のいちょう祭の折に確か大阪大学生協主催・大阪大学後援で開催された大阪大学の将来構想をテーマとした「論文・キャッチコピー大賞」で論文大賞を取らせていただいたときの作品のタイトルです。死蔵しておくのももったいないと思ったので、掲載いたします。以下本文です。


「2015年大阪大学改革〜学生の自立を目指して〜」

第1章:はじめに

私は、「自立した人間」の育成を大学教育に求めたいと考えている。ここで自立した人間とは、他者に精神的に依存せず、将来に目標を持ち、現在の自分の生き方を自分の意思で決めてそれを実行している人間のことである。

これまでの社会では「よい大学に入ってよい会社に入ることがいい人生である」というように、他者に依存して、その恩恵を浴することに満足を求める風潮があった。しかし、他人にもたれかかって得られる安心から本当の幸せというのは得られるのだろうか。

人間は、目標をもってそれに向かって努力をしているときにもっとも充実感を感じるという。大学の講義や研究に対して義務的に付き合っているだけの学生たちを見ていて、無為に時間を浪費している彼らをとても不幸な人間だと感じている。そのような学生たちに対して、個々人が人生の目標を持ち、それに向かって自発的に取り組んでいけるように仕向ける仕組みが大学には求められている。

学部生に対しては、講義に受身の姿勢で臨むだけではなくて、積極的に社会や大学の研究活動にかかわり、その中で自分の目標を定めていってほしいと考えている。また、大学院生に対しては、一人の研究者として自立して研究をおこなっていけるようになってほしいと考えている。

この論文では、「学生の自立」をテーマにして2006年に仮に大阪大学で大きな組織改革が行われたときに、それから9年が経った2015年に学生や教官がどのように生きているのか、学部生、大学院生から、それぞれ一人ずつ登場してもらい彼らの状況について記していく。彼らを通して、学部の教育がどのようなものに変わっているのか、研究体制がどのようにかわっているのかを概観していく。

第2章:新入生トキオのすごい大学生活

第3章:大学院生キョウコのすごい研究活動

第4章:まとめ




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