第二回「博士の生き方」座談会の報告


10月15日(土)午後3時より、第二回「博士の生き方」座談会(協賛:R&Dサポート)を行いました。場所は、前回と同様、文京区本郷のR&Dサポートのセミナールームです。

当日は、15名の方に参加いただきました。参加者の内訳は、学部生1名、大学院博士課程の学生6名、研究員2名、会社員2名で、その他に会社経営者や人材コンサルタントの方が参加されていました。また、男女別では、女性2名、男性13名でした。第一回「博士の生き方」座談会に参加してくださった方も、6名いらっしゃいました。

今回の座談会では、前半の約一時間を講師の講演にあて、後半の一時間をグループワークにあてました。グループワークの後は、今回の会場となったビルの地階の居酒屋で懇親会を行いました。

前半の講演では、講師に製薬会社の主任研究員である松本光之様をお招きして「会社での研究生活、結構楽しいですよ」というテーマで話をしていただきました。

松本様は、修士課程を修了して、現在お勤めの製薬会社に入社され、後に博士号も取得されます。お話では、ご自身の人生のステージを「学生生活」「会社生活(博士号取得前)」「会社生活(博士号取得後)」と分けておられました。

生命研究を幹に例えて学生時代の研究と会社時代の研究を比べておられました。修士課程のころは、博士課程には進学しないということで、枝葉の部分の研究にしかかわれず、もっと生命科学の本流にある研究をできたら面白いのではないかと考えていたそうです。卒業後、会社に入って、研究企画部を経て、研究所に配属されます。製薬会社の研究は探索段階から工業化、臨床段階まで数段階のステップがあるのですが、製薬会社の研究はその時代の最先端の研究をおこなっており、会社の研究は面白いと思ったとのことです。そのような中で、自分が初めて書いた論文にリプリントの要求がたくさん来たことが、世界でやっていけるかもしれないという自信につながったとのことです。そして、まだ枝葉かもしれないけれども、花は咲くかなという手ごたえは得たそうです。

その後、論文博士を取得され、グループリーダーを経て、アメリカのNIMHに会社から派遣されます。アメリカ留学の話はアメリカでの研究スタイルと日本での研究スタイルの相違にも言及されており、とても興味深かったです。やはり英語力はかなり重要だとのことはおっしゃっておられました。

そして、現在では、会社での研究でも、自分の力量次第では実のなる研究もできるかなと思っておられるそうです。

最後に、後に続くグループワークにつなげていただきたいという私のリクエストに応えていただき、ご自身が好きだという感情を語っていただきました。松本様のお話は松本さんのざっくばらんな人柄もあって、とても面白いものだったのですが、そのときの面白さをうまく伝えられないことが申し訳ないです。

松本様の講演の後、小休憩を挟んで、私の準備したグループワークを行いました。参加者を5人程度のグループに分けて、講師の松本様にもグループの一つに加わっていただきました。グループワークは「自分の好きな感情を探してみよう」というテーマで、自分の好きなもの、好きな事柄、したいことを挙げていただき、自分が味わいたいと思っているのはどんな感情なのかということをグループで話し合っていただきました。自分が味わいたいと思っている感情を味わえるような仕事と出会えることが一番いいのではないかということで、その手がかりを探すというのが今回のグループワークの主旨です。時間が45分ほどしかとれず、深い話し合いにはならなかったのですが、グループワークを楽しんでいただけたようです。

グループワークの後は、会場と同じビルの居酒屋にて懇親会をおこないました。その後、10時ごろまで二次会を本郷三丁目の駅近くの居酒屋でおこないました。一次会は座談会参加者が全員参加してくださり、二次会も10名以上の参加者がいらっしゃいました。

参加者の皆様が、今回の座談会でリフレッシュして明日への活力を得るとともに、何か刺激を受けてくださっていたら幸いです。

次回、第三回「博士の生き方」座談会は12月終わりに開催する予定です。今回、グループワークをおこなったように、何らかの試みをおこなっていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

今回、講演をしてくださった松本様、松本様を紹介してくださった八木様(第一回「博士の生き方」座談会で講演をしていただきました)、協賛してくださり会場の提供や設営でサポートしてくださったR&Dサポートの大澤社長と佐々木様、そして、アシスタントをしてくれた高島君に感謝いたします。ありがとうございました。


第二回「博士の生き方」座談会の案内(開催時のもの)
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