第一回「博士の生き方」座談会の報告


2005年7月30日(土)午後3時から、文京区本郷のR&Dサポートセミナールームにて「第一回・博士の生き方・座談会」(協賛:R&Dサポート)を開催いたしました。

講師には、八木博さん(IMAnet代表)をおよびして、「私のキャリアの話」というタイトルで、約1時間半にわたる講演をしていただきました。当日飛び込みで参加してくださった方を含めて、あわせて、19名の方が参加してくださいました。参加者の内訳としては、現在、大学院生の方やポスドクの方が多かったのはもちろんですが、そのほかにも、会社員の方や、研究者の就職問題に関わるコンサルタントや公務員の方々、経営支援のコンサルタントの方々が参加されました。

座談会は、はじめの2時間をセミナールームでの講演と質疑応答、その後を会場近くの居酒屋での懇親会としました。

八木さんは、大学院博士課程で化学を専攻され、その後、大手化学メーカーに就職されます。工場勤務で、電子情報関連の新規事業立ち上げに携わり、その後、事業製品の販売のため米国子会社への出向で、アメリカの子会社に出向します。その経験で、特にシリコンバレーの風通しのよさを知ったそうです。そして、米国から日本への逆単身赴任が一つのきっかけとなり、長年勤めた会社をやめて、人材サービス会社の米国支社へ転職。 シリコンバレーで主にバイオ系人材の育成と転職紹介に取り組んでいましたが、その後、IMAnetを設立されて現在にいたっています。

私自身は、八木さんの講演をうかがって、八木さんがもっともおっしゃりたかったことは、一つには、人間は人とのつながりの中で生きている(生かされている)ということを認識するということ、そしてもう一つとして、そのような人と人がつながっている世界の中で自分自身が与えられている使命があり、それを各人が探し出し、個々人が生活の場や仕事の中で達成していくということが、人生を充実したものにしていくのではないかということだと感じました。

八木さんの講演は、パワーポイントによる講演形式でした。大学院を卒業されて、会社に入るまでの思い出、会社に入社して米国子会社に出向するまで、そして、米国子会社に出向されて、米国での考え方の変化、インターネットとの出会い、そしてシリコンバレーとの出会い。その後、米国から日本の本社に呼び戻されたことをきっかけとして転職して今にいたるまで。八木さんの歴史について語っていただき、そのときどきで八木さんが何に出会い、何を感じ、何を実行してこられたかについて話していただけました。

また、シリコンバレーに関しては、シリコンバレーを作り上げてこられたのはどのような人たちなのか、どのような気風をもつ地域なのか、どのような現状にあるのかといった話を詳しくしていただきました。常に学び続ける姿勢を持ち続ける人が多いということと、そういった人々を支援する仕組みがあるということ、そして、人と人の交流やネットワークができやすい環境にあるということが、現在のシリコンバレーでおきているダイナミックな動きにつながっているとのことのようでした。

そして、現在の社会が、閉鎖系から開放系の社会へタテ社会からヨコ社会に向かっているという話、その中で個々人の個の確立が重要であり、そのために個々人はどのようにあるといいのだろうかという話もしていただけました。

講演後の懇親会には、講師である八木さんをはじめとして、参加者の方々や、今回の座談会を手伝ってくださった、R&Dサポートの大澤社長や社員の方も参加されました。参加者のほとんどが懇親会にも参加され、大いに盛り上がりました。二時間ほどの一次会のあと、当初は予定になかったのですが、熱がさめやらず、本郷3丁目の居酒屋で二次会がおこなわれ、10名程度の方が参加されてました。

参加者の皆様が、なんらかの刺激を今回の会から得られたら幸いです。

次回、「第二回・博士の生き方・座談会」は、10月15日に開催することを予定しております。第二回では、製薬会社の研究員の方にお話していただく予定ですが、前回のように、参加者の方がただ聞くというスタイルをとるのではなく、ディスカッションなどを取り入れ、ご自身の将来や現状について深く考える一つのきっかけにできる機会にしたいと考えています。

今回、講師をしてくださった八木様をはじめ、会の趣旨に賛同くださり、会場の提供や設営その他でサポートしてくださった、R&Dサポートの大澤社長、佐々木さん、岡崎さん、前田さんに感謝いたします。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


第一回「博士の生き方」座談会の案内(開催時のもの)
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