都市銀行B


リクルータ面接2回→一次面接(学会と重なったため日時の変更を求めるも、その後音沙汰なし))


就職先として興味があったというよりは、どちらかというといろいろと世間で話題になっている銀行に勤めている人達はどのような人たちなのだろうという興味があったという感じでしょうか。2月に初めて会社説明会に出てからかれこれ5回か6回くらい会社説明会やら懇談会に出た気がします。この銀行に限らず、だいたいどの都市銀行もオープンエントリーという一般的に入行時に支店に配属されるという一般的な学生が臨むコースと、理数系の知識を求める金融工学や投資銀行業務、システム開発業務にはじめから配属される分野別コースに分けて採用しています。会社説明会は、それぞれの分野別に行われるものも多くありました。

初めての会社説明会は、その会社が大阪市内にもっている研修センターにて行われました。会議室にて現役行員から業務についての話を聞くというものでした。一人目は法人営業をされている方でまじめそうな方でした。銀行を取り巻く情勢についての厳しい質問も学生から飛び出したりもしたのですが、銀行をどうにかできるやつなんていないよというある意味自信に満ちたというか、銀行を志望する学生を安心させるような回答をしておりました。二人目の講師の方はなかなか面白い方でした。入行後、法人営業をして現在は銀行のもっている株の処分をしているという方でした。自分の仕事の話はそこそこに、学生からの質問を受け付けたり、就職活動に対する心構えのような話をされたり、その人の人生観のようなことを話されたりで、結構楽しい時間を過ごすことができました。彼の話の中で、一番なるほどと思わされたのは、就職は恋愛みたいなものだということです。就職先というのは恋愛相手と同じでなんとなく決まってしまうものだよという話です。つまり、何かかっちりとした条件があってそれに当てはまるから決まるというものではなく、なんとなくという双方のフィーリングが合うことが大事であるということです。こういう話を聞いて、私も会社説明会や面接時における自分が感じた感覚というのは大事にするようにしました。会社は採用する学生を選ぶし、学生は会社を選ぶしということになれば、おのずと相手のことを知ろうとする意欲も高まり、質問なんかもたくさん湧き出してくるのではないでしょうか?

この説明会が終わってから1週間くらいたって、大学に現在この銀行のシステム部に勤めている修士時代の同級生が訪ねてきました。システム部の会社説明会をするのだが、M1の学生はいるかということでした。その時間不幸にして他の会社の説明会が行われており、後輩たちはそっちに行っており、誰もいませんでした。それで、とりあえず私が出てみることにしました。結局、私を入れて5〜6人程度の人間が説明会に集まりました。説明会は、システム部の業務についての説明が行われたあと、質疑応答でした。業務説明では、銀行においてシステムがいかに重要であるかという話のあと、システム部の人間がどのような仕事をするのかという話がありました。この銀行は、システム開発の子会社をもっているのですが、システム部の人間は、銀行に必要なシステムを提案して、システム開発会社と一緒にシステムの導入を進めていくという仕事をするようです。システム開発の過程で、システム部の人間は、子会社のシステムエンジニアのチームリーダーのような形で実際のシステム開発に携わることも多いらしく、その銀行の中では若いうちから大きな権限と責任を与えられる仕事であるということでした。実際に説明会に来ていた私の元同級生は、システムエンジニアを束ねる仕事をしているらしく、結構充実した日々を過ごしているようでした。次の週に大阪の本部でシステム部の業務説明会をやるとのことで、それの予約をしてこの日は終了しました。

数日後、システム部とはまた別のところから週末に若手の懇談会があるが来ないかという連絡を受けました。これがいわゆるリクルータ面接であることはあとで、金融関係を目指す人のための就職活動本を読んで知ったのですが、当時は、単純に、休みなのに、そういう銀行を知る機会を与えてくれるとは、なんて熱心なのだろうと感じておりました。若手の懇談会開催日には、午前中にシステム部の説明会に参加して、午後から参加することになりました。大阪市内の支店の一室に案内されました。その部屋は10くらいのブースに区切られており、それぞれのブースでは、行員二人に対して学生二人で話が盛りあがっておりました。私は経営学を専攻しているという修士の学生さんと一緒でした。話した内容はあまりにもたわいもない内容なのでほとんど覚えていないのですが、話し相手の行員が法人営業の人ということもあり、話術や人の話を聞くことに長けているようで、とても楽しく1時間を過ごすことができました。銀行業自体は好きになれないのですが、そこで働く人は業務と切り離されたら結構魅力的な人もいるのかなと感じました。このとき同じブースで話をした学生さんとはあとで近くのファーストフードのお店でお互いの就職活動についてお話をしました。文系の院生も就職活動が大変なようでお互いに励まし合いました。翌週、また週末に懇談会があるから来ないかと言われました。懇談会を何度もやってどうするんだろうと少し思いましたが、いろいろな行員の人とお話してみるのも悪くないと思って次の週も懇談会に行ってみることにしました。この懇談会もブースが区切られていて行員二人の方とお話をしました。しばし楽しい時間がたって前回の懇談会と少し様子が違うことに気付きました。今回は、行員二人に学生一人という構成になっていたのです。いつまでたってもお隣さんが来ないので、そのことを聞いたら「その方がいろいろと詳しく話が聞けていいでしょ」というので、確かにそうだよなと思って納得してしまっておりました。懇談会が終わったあと、必ずエントリーシートを出してくださいねと言われて見送ってもらいました。

翌日は、理系を対象とした市場国際・金融テクノロジーセミナーがありました。これは、専門別コースの中の市場国際コースの説明会で、投資銀行業務やディーリングを担当する部門になるようでした。参加者は30人くらいいたかもしれません。はじめに投資銀行業務(M&Aとか)とディーリング業務について話があり、その後、投資銀行業務とディーリング、金融テクノロジー毎に別れて、各部門の人達との座談会になりました。私は金融テクノロジーのグループに入ってみたのですが、すぐにその選択を後悔することになりました。学生からは、金融工学?に関しての専門的な話がぽんぽんと飛び出し、それに対して行員の人がうれしそうに答えるという構図になり、私は話についていけず完全にフリーズしてしまいました。ただただ心の中で早く終わってくれと祈りつづけるだけでした。この1時間は苦痛以外のなにものでもなかったです。投資銀行業務の方の話を聞きにいけばよかったなと後でしみじみ思いました。家に帰ってから電話がかかってきて、このセミナーについて感想を求められたのですが、何やらこのセミナーも何がしかの選考における評価の対象になっているようでした。

そして最終的に、市場国際部の面談を行いますという電話を頂きました。エントリーは法人営業からスタートするオープンエントリーで申し込んでいたのですが、その辺はあまり考えてはいけないのでしょう。面談として提示された期間がたまたま学会発表の期間と重なっており、日を変えてくれないかと言ったところ、また電話しますと言われ、それきり電話はかかってこなくなりました。面談の話が来るまでは、結構頻繁に電話がかかってきて夜の孤独を紛らわしてもらっていたのですが、それ以来、電話がパタッと来なくなってしまったので、しばらくさびしい思いをいたしました。

「 総合商社C」へ
もどる