素材メーカーA


書類選考→1次面接→最終面接→内定


この会社は私がリクルートナビで私が最初に関心をもった会社でした。それゆえ、比較的早くから採用を開始していたにもかかわらず、なかなか採用面接に応募することができませんでした。このメーカーは、特に会社説明会を行っておらず、入社の意思が明確な人間はまずは履歴書と研究概要を提出して欲しいと言っておりました。研究概要に関しては、自分の研究分野が核融合ということもあり、どのようにこのメーカーの事業領域に絡めて書くことができるのか2週間ほど悩みました。結局、自分がこの3年ほどやっていたことを、研究背景からざっとA4用紙に2枚程度記し、最後の方に、自分が今、プラズマ装置を実験で使用するために製作している。このような装置組み立ての知識が役に立つと思うという程度のことを書きました。

履歴書と研究概要を送って一週間ほどして、採用担当の方からメールをいただきました。一次面接を受けていただきたいが、どの事業に興味があるかという内容でした。自分にできそうな事業はいくつかありましたが、その中でもこのメーカーが新規に取り組んでいる光通信用部品事業に強い興味をいだきました。これまで悠久の大河のようにゆったりと流れる原子力研究にかかわっていた反動で、奔流のように激しく変化する通信分野に興味がわいたのかもしれません。このようなわけで、オプティカルデバイス部に興味があると返事をしました。次の日には返信をいただき、技術の社員との面接を受けて欲しいといわれました。面接は返事を受け取った1週間後でした。

面接では、人事の採用担当の方とオプティカルデバイス部の部門長の方との面接となりました。質問は主に部門長の方からなされました。自分の研究テーマについて、会社の志望動機について、特にあえて核融合のような国家主導の大規模プロジェクトのような意義のあるものを抜けようと思ったのはなぜかについて聞かれました。ここでは自分が日ごろから抱えているフラストレーションについて率直に語りました。あとは、私の趣味のことや経歴のことについて聞かれた程度でしょうか。私がどんなスキルをもっているかということについても聞かれましたが、どちらかというと、私をどのような場面で使えそうか、面接官の方が、あれこれと私にできそうなことを挙げてくれ、それに対して私が答えるような感じになりました。面接は私に対して好意的であり、私はしどろもどろながらも、なんとか面接をこなすことができました。このメーカーは、化学系の学生に人気がある企業で、私のように電気系の学生が受けに来ることはあまりないようで、毛色の違う人間も入れたいという思惑もあったのかもしれません。

面接の結果はその日の内にメールで受け取りました。最終面接に進んで欲しいということで、5日後に再び本社に出向くことになりました。最終面接には、一次面接に通った学生が私を入れて5人いました。私を入れて二人が博士課程の学生で、あとは修士課程の学生でした。私以外の学生は、指導教授がこのメーカーの元技術者であったり、親が社員であったりということで、このメーカーについてよく知っている人達ばかりで、彼らが、この会社は人を大事にするよい会社だということを私に話してくれるので、私も自分自身なかなかよい選択をしたかなとうれしくなりました。待ち時間に面接を受けにきた人達とは打ち解け、また内定式のときにみんなで会いたいよねと話したりしておりました。

最終面接は、役員面接で、技術担当の役員の方を中心に10名程度の方が面接に立ち会っておりました。はじめに家族構成について聞かれ、その後、志望動機、研究紹介、なぜ核融合研究をやめようと思ったのかということについて聞かれました。だいたい一次面接で聞かれたことと同じです。どのようなスキルが役立ちそうかと聞かれましたが、周囲の方々が私を好意的に扱ってくれていたので、なんとか話すことができました。あとは趣味の話が少しでて、よい雰囲気の中で、面接を終えることができました。このときのようにすがすがしい面接は受けたことがありませんでした。後日このメーカーより内定をいただくことができました。私と一緒に最終面接に臨んだ学生達も、全員が内定を採れたようで、とてもすばらしいことだと思いました。今からまた彼らに会うのが楽しみです。

「都市銀行B」へ
もどる