第4回アンケート調査 就職活動を始めた時期


この設問に関しては、企業への就職を考える場合とアカデミックポストを目指す場合とで、恐らくは就職活動を始める時期が異なるのではないかと考えて設けました。実際に図12に示すように、大きな相違が見られました。

図12:就職活動開始時期


図13:その時期に就職活動を始めた理由


企業就職した人の場合には、修了前年度の夏から修了年度の春にかけて就職活動を始める割合が6割を超えるのに対して、アカデミックポストに就いた人の場合には、修了年度の春に就職活動を始める人が多く、その後修了年度の夏から冬にかけて就職活動を始める人が出てくるという具合になっています。その時期に就職活動をする理由としては、図13より企業就職した人の場合には、その時期が企業への就職活動を始める時期だからと回答をした人が多かったです。また、アカデミックポストについた人の場合で、修了年度の春に就職活動を始めたと認識している人が多いのは、学振の特別研究員の申し込みがこの時期だからという理由が多かったです。

企業就職した人について、その活動開始時期が早いので、博士課程の修了要件はどうなっていたのだろうかと思い、後日、追加で企業就職した人に対して質問をさせていただきました。その結果、図14のような結果が得られました。

図14:企業への就職活動を始めた時点で博士課程の修了要件を満たしていたかどうか


38名の方が回答をしてくださったのですが、修了要件を満たしていなかったと回答が多かったです。蛇足になりますが、就職活動の早期化が大学での研究・教育活動を妨害しているという話や、どの程度のものかはわかりませんが能力的にそれほどでもない博士課程修了者が企業に入ってきて迷惑しているといった話があったりしますが(修練が足りていない学生を入学して3年たったからと卒業させることも一因と言われていますが・・・)、博士課程を出るとはどういうことなのか、学位を受けるということはどういうことなのかといったことについての関係者の間での共通認識がもたれていないのではないだろうかと感じております。そのような状況で、企業が就職協定を作ったり、大学院の制度をいじるというのはあまり解決にはならないように思っております。



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