第4回アンケート調査 博士課程時代に関心をもっていた仕事、就職活動時に希望していた就職先・業務内容


まずは図を示します。

図8:博士課程時代に関心を持っていた仕事(複数回答可)


図9:就職活動時に希望していた就職先(複数回答可)


図10:就職活動時に希望していた業務内容(複数回答可)


まず、図8から、多くの回答者が「研究職・技術職」に対して関心をもっていることがわかります。また、大学教授職に対しても特にアカデミックポストに就いた人の場合では多くの方が関心をもっていたことがわかります。また、関心を持つ人はそれほどではないものの、その他の仕事に対しても10%-20%の人が関心を示していたものもありました。

それでは、実際に就職活動をする場合に、どのようなところを希望するのかということですが、図9を見ますと、全体的にはアカデミックポストか大企業の研究職・技術職への希望が中心となっていることがわかります。また、アカデミックポストに就いた人の場合は、アカデミックポストへの就職希望が多く、企業に就職した人の場合では大企業への就職希望が多かったことがわかりました。また、それ以外のところへの就職希望については、10%に満たない結果となっていました。仕事として関心を持つということと、博士課程修了後の就職先として具体的に検討をするということの間には差があるのだろうと考えております。そしてその差というのは、「その他」の仕事に導かれるためのきっかけがあるかないかという点に違いがあるのだろうと考えております(ただし、「その他」の仕事に導くことがよいことなのかどうかは議論される必要があるでしょうし、そこに導くためのきっかけをどのように作るのかという点については安易に考えられるべきではないと思います。同様のことは、数年前にベンチャーがもてはやされていた時分のベンチャー企業や中小企業への就職の促進に対しても言えたことだろうと思います)。

また、図10の希望する業務内容については、アカデミックポストに就いた方の場合では、博士課程時代の専門に近いところでのマッチングを考慮していたのに対して、企業就職をした方の場合では、「大学院での研究活動で身につけた思考様式・行動様式を生かす業務」にまで範囲を広げて考えている方が多く見られました。このあたりの異なりは専門分野との関係からもう少しきちんと考察を今後していきたいと考えております。

また、図9の希望就職先を調べたときに気になったのことは、422人の回答者のうち97名もの方がアカデミックポストも企業への就職も両方を考えていたと回答をしていたことです。この方々の希望していた業務内容についてまとめると以下の図のようになりました。

図11:アカデミックポスト・企業の両方を希望していた人の希望業務内容(複数回答可)


この図から両方を希望していた人の場合には、自分の研究テーマと近いところでの就職を希望していたことがわかります。博士課程進学者はアカデミック志向が強いといわれていますが、必ずしもそういうわけではなく、研究テーマを活かすことを考えると、アカデミックという選択肢が最終的に残るからなのではないかということも考えました。このあたりについてもどういう分野の人がこのような選択をしているのかということを含めて、もう少し詰めて考察をしていきたいところであると考えております。



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