2003年3月18日〜3月30日の13日間に渡ってホームページの読者の方を対象としてアンケート調査を致しました。質問項目は以下の通りです。
このアンケート調査は、「博士の生き方」をどのような属性の方が見てくださっているのか、またその方々がどのような悩みや要望をもっていらっしゃるのか、今後のホームページの構成に生かしていきたいと考えて実施しました。27名の方がアンケート調査に協力してくださいました。本当にご協力ありがとうございました。
アンケート調査の結果は以下の通りです。
男性:23人 女性:4人
性別については男性の回答者が多かったです。また、学年職業については、修士課程の学生が一番多く、次に博士課程の学生、そして、常勤の研究・技術職の方、ポスドクの方という順番でした。修士課程の学生の回答者の方の場合は、ほとんどが博士課程へ進学することを考えている・もしくはすでに決断しているという方々でした。
所属の学部に関しては、理工系の方が大半を占めました。人文系・社会系の方はいずれも海外の大学院に入られている方々で、海外の大学院に通われている方からの回答はトータルで3名いらっしゃいました。
現在の悩みについては、学位取得後の就職のことを気にかけている人がもっとも多かったです。修士課程の学生の場合は、このことが博士課程に進むかどうかということとワンセットになっているようでした。また、現在、ポスドクをされている方の場合は、任期切れ後の常勤職の獲得が悩みのようでした。その反面、企業の研究マネージャーの方からの話で、ポスドク・博士を採用しようとしたが、うまくいかなかったというものもありました。その方の話では、リクナビや人材派遣会社の紹介などを利用されたということでしたが、採用したい人とめぐり合えなかったという話でした。博士と企業を結ぶルートとして、リクナビや人材紹介会社が使えるということが広く博士・ポスドクに認知されたら、そのルートを使って企業へ就職しようとしたら、自分はどのような能力を付け加えていったらよいのかといったことやある意味覚悟が身につくのではないかと考えています。現在は、博士は企業へ就職できないと考えられていますが、そのことが博士と企業との溝を深めてしまっている面もあるのではないかと考えました。
また、悩みでは、奨学金の返済に関しても、懸念をもっている方々がいらっしゃいました。なんでも、育英会では焦げ付いている貸付金が400億円に達しているということですが、その中には定職につけなくて経済的に苦しくて借金を返すことができないという方も多いと聞きます。こちらも、常勤職につける道を拓くことで問題の半分くらいは解決するのではないだろうかと考えています。常勤職について博士が活躍できるということになれば、大学院での教育を奨学金を借りても受けようと積極的に考える人もでてくるのではないだろうかと思いました。
また、現在、研究室の運営方法や人間関係で悩んでみえるという方もおりました。研究室に問題があることもあるし、相性の問題もあるのだろうと思います。まずは自分には合わない研究室をどのように避ければよいのかを考えるための方策を考えていかないといけないのかなと感じました。
要望・感想については、役に立ったと答えてくださった方が多く、とてもうれしかったです。また、協力できることがあれば手伝うと言ってくださったのもうれしかったです。要望では、それぞれの方がおかれている状況によったものがでてきているようでした。PDについてはなんとか取り上げていきたいと思いますが、現在はどのように踏み込んでよいものか探っている状態です。博士についてもPDについてもですが、上手くいった人というのはあえてそのことをしゃべらないものなのかなという感じも受けます。いろいろと状況が味方してくれる人とそうでない人がいて、状況が味方してくれる人にとっては、「上手くいく」ということは案外と取り立てて人に話すほど特別なことではないのかもしれません。いずれにしても現在がどのような状況なのか、探っていけたらと思いますし、情報がいただけるのならぜひいただきたい状況であります。
このホームページをご覧になってくださっている方々が、どのように感じながら見てくださっているのかをいただいたアンケートを見て直接に感じることができました。これから、少しずつにはなりますが、皆様の悩みや要望にこたえていけるように更新をしていこうと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします。