第42回:大学・大学院の修了者数の推移(1968-2009)


久しぶりの更新になります。さすがにホームページ立ち上げ時の2003年のデータのままにしておくのもどうかと思いましたし、いろいろと思うところもあるので、ちょいちょいと更新をしていきたいと思っています。

これまでは、博士課程の動態についてのみ書いてきておりますが、それだけでは足りず、学部や修士の動向についても記していかないと実りある話はできないのではないかと感じています(本当は、大学に限らず、専門学校や高校、また労働者全体の動向も見るべきだと思いますが、そこまでは今のところ手が回らない状況です)。

はじめに、博士課程、修士課程の修了者数の推移、大学学部卒業者数の推移を示したいと思います。

まずは、博士課程の修了者数の推移に関してです。

図1 博士課程分野別修了者数(満期退学を含む)(1968-2009)

学校基本調査報告書より

図2 博士課程修了者数分野別割合(1968-2009)

学校基本調査報告書より

「保健」に関しては、「医学」に関しては、通常の博士課程とは感覚の異なる場合もあるので、これを除いたものも図3に記します。保健の中に「薬学」とかも入りますが、博士課程に関しては「医学」が支配的でありますし、「医学」の博士課程に進む人の中には研究目的の人もいますが、支配的な層ではないと思いますので、保健は除きます。

図3 博士課程修了者数分野別割合(「保健」を除く)(1968-2009)

学校基本調査報告書より

次に、修士課程の修了者数の推移を記します。

図4 修士課程課程分野別修了者数(1968-2009)

学校基本調査報告書より

図5 修士課程課修了者数分野別割合(1968-2009)

学校基本調査報告書より

続いて、大学学部卒業者数の推移を記します。

図6 大学学部分野別卒業者数(1968-2009)

学校基本調査報告書より

図7 大学学部卒業者数分野別割合(1968-2009)

学校基本調査報告書より

図1、図4、図6を見ていただくとわかるように、博士課程、修士課程、学部ともに、最近はだいたい修了者数の伸びは頭打ちになりつつあるようです。

「その他」というのが、ある時点から激増しておりますが、これは融合的な学部・研究科の増加によるもので、学部に関しては、分け方が自然科学と人文社会科学という分け方でないのでよくわからないのですが、修士・博士に関しては、自然科学的なところと人文・社会科学的なところとで、さらに分類を分けて学校基本調査では記してくれていて、自然科学系の研究科が支配的ではあるようです。

図3を見ると、博士課程修了者のうち、人文科学・社会科学、教育の修了者が一時期4割を占めておりましたが、その後、低下して現在では2割ちょっとに低下して、ほとんどがいわゆる理系で占められているのがわかります。

図5は、修士課程に関するものですが、こちらも理系が支配的であることがわかります。

それに対して、図7の学部卒業者の分野別割合においては、理学、工学、農学(農学に関しては社会科学的なものもあるので、一概に理系とはいえないかもしれませんが)などの合計がずっと2割ちょっとであり、いわゆる文系が主流であることがわかります。ただ、社会構造の変化や政策的な面もあると思いますが、保健が増えてきているのも特徴的なところです(これは介護関係や看護関係の増加によるところが大きいです)。

とりあえず、全体的な動向だけ記していきます。




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