第17回:助手は35歳までになれ


ポスドクをなさっている方々は多くの方はいずれ大学なり研究所なりで、正規職員として雇われることを目指しておられると思います。正規雇用される上で目安となるのが35歳と言われています。それまでに正規に雇われなければ、正規に雇われる機会がなくなり、そのうちポスドクの仕事もなくなって路頭に迷うことになると聞いたことがあります。

確かに、科学技術振興事業団の提供する大学の求人情報を見ていても、助手の採用に関しては35歳までを上限としているところが多い感じがします。実際、採用される年齢の分布はどのような感じなのでしょうか?早速データを示してみたいと思います。以下に示しますのは、「学校教員統計調査報告書」の平成4年度、平成10年度、平成13年度の職名別・年齢区分別採用教員数から抜粋した数字です。

図1 年齢区分別の助手の採用人数


助手の採用人数は、平成4年度で、6197人、平成10年度で、6387人、平成14年度で、6484人となっています。年を経るにしたがって、採用人数は増えてはいますが、焼け石に水です。で、上の図を見ていただけたら、いずれの年度でも25歳-30歳、30歳-35歳の間で、助手に採用される人数が圧倒的に多く、35歳-40歳の区分でも少し大目の採用実績があるいう以外は、ほとんど、採用実績がありません。

この図を見ますと、35歳までに教官にならないといけないなということで、では、ポスドクは3年任期のだったら2回までしかできないなということになります。次に示すことは手元にデータがないので、私の推測になってしまうのですが、採用人数の中で保健分野(医学系)の採用が全体の半分を占めるくらいに大きなものになっています。医学系だと、学位をとる年齢もほかの理系分野と比べると高く、それが30−35歳までの採用人数を押し上げているということがいえるかもしれません。そのため、ポスドクはできたら1回、それで助手のポストが見つからない場合は、2回目の途中ででもよい話が舞い込んだら、いつでも移るくらいの心構えが必要かもしれません。

最後に蛇足になるのですが、各年代の採用数の全体に占める割合を示したいと思います。

図2 助手の採用数の年齢区分別の割合


採用数の年齢区分別の割合を見ると、年々、助手の採用に関して高齢化が進んでいる傾向があることがわかります。もしかしたら、ポスドクを経てなる人が増えてきたということなのかとも考えます。


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