第13回:工学系の就職状況


工学系は、保健を除くすべての専攻に対して、全般的に就職は有利になっておりますが、就職率の減少傾向は、第7回の図1を見ていただくとわかるように近年大きくなっております。はじめに、年度毎の修了者に占める就職者、無業者の割合を記したいと思います。

図1 工学系の博士課程修了者のうち就職者の人数


この図1を見ると、いかに工学系の博士修了者が他の分野の追随を許さずはげしく増加をしてきているかがわかります。そのような中で、就職率が落ちているとは言え、修了者の増加に比べればゆるやかな落ち方をしている点は、気にとめておいてもよいかもしれません。

工学系の博士たちはどのような場所に職をもとめていっているのでしょうか?次に図を示します。

図2 工学系の博士課程修了者のうち就職者の職業別内訳


大学教員になる人数がほとんどかわらないのは、他の分野と同じ傾向です。また、科学研究者になる人数が激増しているのは、理学系と同じ状況になっています。工学系がほかの分野と異なっているのは、技術者になる人数が平成3年度では、大学教官になる人数とそれほどかわらなかったのが、時代がへるにしたがって、どんどん増えていき、平成14年度において、大学教官になる人数の3倍程度にも達しているということです。少なくても工学系の博士に関しては、企業への就職して技術者になるという選択肢は、学生・会社の両方にとって違和感のないものになりつつあるのかもしれません。そう信じたいものです。



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