第12回:理学系の就職状況


理学系の場合、年度ごとの就職率の変化という点においては、社会科学系の変化に近いものがあるかもしれません。とりあえず、理学系を修了したもののうちの就職者、無業者の割合を記しておきたいと思います。

図1 理学系の博士課程修了者のうち就職者の人数


就職者の人数自体は増加傾向にあることが上の図からわかると思います。では、修了者たちは一体どこに吸いこまれていっているのでしょうか?次に示す図を見てください。

図2 理学系の博士課程修了者のうち就職者の職業別内訳


この図を見ると、まず大学教員になっている人数がほとんど変化なく100人前後で一定であることがわかります。それに対して科学研究者(ポスドク含む)が激増していっているのがわかります。あと増加が目立つのは「その他」ですが、第9回で記した分類表で「事務従事者」と「サービス職業従事者」が多いですが、かなりの割合が「分類外」にされており、具体的にどのような職業に就かれているのかはちょっと手元資料では分からないです。

理学は「科学研究者」割合を増加させることによって、雇用を生み出してきたとかんがえることもできると思いますが、このことはこのごろ問題視されてきている「ポストポスドク問題」の影響をもろにかぶってしまうことも示していると考えられます。



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