第11回:社会科学系の就職状況


社会科学系についてもまず最初に、修了者の中の就職者、無職者の内訳を記しておきましょう。

図1 社会科学系の博士課程修了者のうち就職者の人数


社会科学系では、もともとの就職率が5割程度とそれほど高くはないのですが、この10年で修了者2倍になっているにもかかわらず、なんとか就職率そのものはあまり下げずにキープできている様子が理解できると思います。これはいったいどこで修了者を吸収しているためにおこることなのでしょうか?次に就職者の職業別の内訳を記します。

図2 社会科学系の博士課程修了者のうち就職者の職業別内訳


図2を見ると大学教官になる人間の数がほぼ一貫して伸びているのが分かりますが、それにも増して大きな伸びを示しているのは、「その他」です。「その他」の中の「事務従事者」というものと「その他」が大きく伸びていることがわかります。学校基本調査報告書には、いま示しているのとは別の統計で「博士課程の産業別就職者数」というのもあるのですが、製造業、金融・保険業、公務員に多くの人間が進路をとっていることがわかります。特に公務員を目指す人が増えていっているようです(とはいっても微々たるものではあるのですが、一つの可能性を示しているかもしれません)。



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