第6回:博士の拡大


前回は、博士全体の就職率を見てきました。その中で、博士の絶対数が増えているのに、就職率をなんとか6割前後で保っているということを述べました。では、具体的に、博士修了者の数は実際にはどのくらい増加をしているのでしょうか?以下にH3からH14までの博士課程修了者(満期退学者を含む)の人数を示します。(学校基本調査報告書H3-H14年度版)

図1 博士課程の修了者数の推移


このグラフより、博士の数が、H3-H14の間に6201人から13642人へと2倍ちょっとの増加を示していることがわかります。なかなか劇的な変化です。ちなみに、分野別にこの10年間の間の人数の増加率を見ると、人文科学で、1.64倍、社会科学で、2.11倍、理学で2.38倍、工学で2.93倍、農学で2.64倍、保健で1.61倍、教育で2.42倍となっております。特に工学での伸びが顕著であることがわかります。では、博士課程の伸びは現在、どのようになっているのでしょうか?以下に対前年度での博士修了者(満期退学を含む)の伸び率を示します。

図2 博士課程修了者の対前年度の伸び率


対前年度の伸び率を見ていきますと、H6-H11の間の伸び率が全体で110%程度を占めており、顕著な伸びを示しています。しかし、H12年以降は、全体に伸び率が鈍化してきているのがわかります。このまま博士の輩出数は一定になっていくのでしょうか?

今回で、博士課程の学生数の増加について、おおよその感覚をつかんでいただけたと思います。次回は、専攻毎の就職率を考えて見たいと思います。



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