第1回:博士課程修了者の選択肢


第3回人材委員会資料で次のような資料があります。平成12年3月における学校基本調査の「博士課程の進路別卒業者数」に基づいた推定です。平成12年度には博士課程修了者はおよそ12,400人いたそうです。

就職先区分人数割合(%)
大学教員1,70013.7
ポスドク2,50020.2
企業1,0008.1
政府関係1,30010.5
医療関係2,00016.1
他分野9007.3
無職2,00016.1
不明1,0008.1

平成12年度 博士課程の進路別卒業者数


この統計は、全分野をカバーしているものなので、医学博士も入っており、就職先の医療分野というのは、医学部関係の方になると思われます。この表を見ると、医療分野を除くと、ポスドク、大学教員、政府関係(国立研究所や公立研究所と思われる)がベスト3であることがわかります。医療関係を除いて考えた場合、博士課程修了者のうち52.7%の人間が上位3つのうちのどれかに進路をとったということになります。また、博士課程の問題としては、「無職」となってしまった人の割合が、ポスドクになった人についで多いというのは、きわめて大きな問題であると思われます。一旦、「無職」になってしまうと、それ以後に追跡というのが困難になってしまうのか、それ以後どうなったのかというデータは見付けられないでおります。

医療関係を除いた場合、およそ4人に1人がポスドクになるという計算になります。ポストドクターについては、平成8年7月の第1期科学技術基本計画において提唱された「ポストドクター等一万人支援計画」以後、激増したという事情もあるでしょうし(平成8年度ポスドク数6,224人→平成14年度 11,127人)、バブル崩壊後の大学院重点化政策の影響もあると思われます(平成元年度博士課程修了者5,576人→平成13年度博士課程修了者数13,179人)。

これほど、大勢の博士を吸収しているポスドクはどのようなものなのか、現在、どのような状態におかれているのか、ポストポスドク問題について、自分なりにまとめ、企業という選択肢についても資料を示しながら、考えていきたいと思います。


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