面接に臨むにあたっての心構え


就職活動をはじめるにあたって、何冊か自己分析についての本とか、面接対策の本などを読みましたし、このホームページでも紹介をしておりますが、しばしばそういった本に違和感を覚えることもありました。どういう違和感かといいますと、「そこまで気張る必要があるのか」ということです。面接の時に面接官が学生にする質問について、ケース毎に、それにはどのような意図があるのかと論じる本があったり、服装や態度について、事細かに論じてあったり、いかに面接での語りに論理性を持たせるかなどと論じていたり……etc。なんか、まるでテストでも受けるみたいだなと思い、就職活動の始まる前は必要以上に緊張してしまったものです。

もちろん、このコーナーで書いているように、限られた時間に面接官に自分のことを知ってもらうために、自己分析をしたり、研究概要を工夫したりというのは必要なことです。でも、自分のことを面接官に知ってもらうには、それだけでいいのでしょうか?面接を受けている人達の話を聞いていると面接会場は、面接官との化かし合いの場所であるような感覚を受けます。果たして、30分なり、1時間半なりという短い時間の間で、そのようにお互いに本心を隠しあった状態で、自分のベストを出せるのか疑問ですし、面接官も身構えてしまうのではないでしょうか?

面接で自分のことを面接官に知ってもらうために必要なことは、「誠実さ」ではないかと思います。つまり、相手にすべてをさらけ出してしまおうという心、面接の場だけでの付き合いだけではなく、今後もその人と付き合っていきたいと考える気持ちであると思います。面接は、資格試験や大学入試などとは違い、合格するということは、そこから入社することを通して新しい人間関係が生まれていくということなのです。面接官を越えるべき障害ととらえるよりは、これからその会社に入って、面接官の人と一緒に働きたいと考えながら面接に臨むほうが自然な感じがしますがどうでしょうか?

昔、古本屋で松下幸之助について書いた本を読んでいたときに、成功する人間は次の二つの条件を満たしているということを述べておりました。

愛嬌がある人間は、周りの人にも好かれそうなので成功することも多そうです。でも、運がよさそうというのはどういうことなのでしょう?これは、裏づけのあるなしにかかわらず自分自身に誇りをもっており、それが態度や行動に出ているということではないかと思います。そして結果として、そういった態度なり、行動なりが、人生をよい方向にもっていくということなのでしょう。こういった態度なり、行動なりが、面接の場においても発揮できたら強いのではないかと思います。


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