研究概要


研究概要は、書くのが難しい場合があります。自分のやっている研究分野が、応募する会社の事業領域にマッチングしていれば、悩むことはなく、普段、学会の予稿を書くような感じで書いていけばよいのですが、私のようにかなり遠い将来に役に立つと思われるような研究分野や天文などの基礎研究を研究対象にしている場合は少し工夫が必要です。

自分の研究に関しての背景、研究目的、研究方法、結果、考察というように、最低限書かなければならないことはまず書きます。その上で、一つ項目を設けます。それは、自分がその会社で手がけたい研究に、自分がやってきたことがどのように役に立つのかというものです。研究を行うにあたっては、それに必要なさまざまな技術を身につけてきています。例えば、プラズマ発生に関する技術かもしれないですし、シミュレーションに関する技術かもしれません。これらは、自分の研究のために役に立つだけではなく、さまざまなことに役に立つ可能性があります。それを採用担当者にうまくアピールすればよいのです。このアピールさえうまく行けば、博士課程の学生の方が、修士課程や学部の学生よりも就職が有利になることもあります。もちろん、自分の技術が、自分の研究以外のところでどのように役に立つのかは、自分で調べないといけません。私の場合ですと、内定をとった会社の場合は、2〜3週間程度、光通信部品に関する入門書を読んだり、ネットワークの仕組みについて勉強したりした上で(もちろん昼間は研究室で研究にいそしんでましたが)、どのように自分の技術を結びつくかを研究概要に記しました。行数としてはそれほどたいしたものではないのですが、それなりに先方には自分の意思は伝わったのではないかと思っています。

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