「理系の女の〜」と銘打っていますが、男性が読んでも十分に参考になることがたくさん書いてあります。生物系、物理系の研究者である著者二人が、自らの体験も踏まえて、研究室を選ぶポイント、大学院の研究室で自らを鍛えていくためのポイント、学会参加を有意義なものにするための心構え等について書いてみえます。もちろん、女性特有の問題についても書いておられ、結婚について、研究生活と妊娠・出産・子育ての両立について、男性が多い、理系社会で生きていくうえでの心構えについてなども記されています。
私の場合は、この本の中の「理系で修行する11の覚悟」という章に、感銘を受けました。11の覚悟を一応記しておくと、
といったかんじです。特に、「修行を厭わない」というところに書いてあった、宇野さんの出身研究室で伝えれていた次の言葉になるほどと思いました。
「洗い2年、ゴマすり2年、ヒモ1年」
というものです。なんでも「洗い2年」とは、最初の二年はわき目もふれずに実験しろという意味、「ゴマすり2年」とは、洗いを二年もやれば、どんなことをすれば先輩たちに受け入れられるか多少はわかってくる、そして「ヒモ1年」というのは、学問的に理解力がついてくるが、経済的にはまだまだという意味だそうです。
研究室に配属された直後に読んでおけばよかったと思う一冊でした。