「大学危機と非常勤講師運動」

大学非常勤講師問題会議 編 こうち書房 2000円+税 2000年3月1日初版発行


大学院の博士課程を修了されてポストを待ちつつ、大学で非常勤講師をなさるという方もいらっしゃると思いますが、この本は、そのような非常勤講師の実態について記しています。講義一コマあたりの報酬、平均月25,000円。講義をいくつかかけもちして、年収はせいぜい200万円ちょっとというくらいだそうです。現在、このように非常勤講師のみをやって生活している方々が推定で2万人いるのだそうです。ポスドク以上の数になっています。

この本では、大学が非常勤講師に頼るようになった背景から紐解き、非常勤講師の方々の体験談なども書かれてあります。非常勤講師になってしまったら、生活も研究もままならなくなるような気がします。現在、博士課程にいる学生さんは一度参考までに目を通しておいた方がよい本かもしれません。少なくてもこの本を読んだあとで、非常勤講師になってでも、大学のポストが空くのを待とうという気にはならないと思います。

また、非常勤講師の実態については、「大学非常勤講師の実態と声 2003〜 大学非常勤講師実態調査アンケート報告書 (2002-2003調査)〜」というホームページにアンケートの集計が載っています。現状が把握できるのではないでしょうか?



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