「サラリーマンのための大学教授入門」

川村 雄介(かわむら ゆうすけ) ダイヤモンド社 1600円+税 2003年6月12日初版発行


著者は証券会社のサラリーマンから国立大学の経済学部の教授に転身された方です。この本では、著者が大学教授になろうと思い立ったところからはじまり、大学教授の公募に応じ、採用されて大学組織の中で実際に活動してみてのもろもろの体験を章をおって語られています。大学教授の生活とは、世間の常識で思われているほどには、ゆったりとしたものではなくさまざまな学内行政や、研究、教育、社会活動に追いまくられている教官の現状が語られています。精力的に活動する教官たちが多い一方で、世間一般の人が思っているように、のほほんと惰眠をむさぼっている教官も存在しているが、そういう人間達は生きていられない時代がくるのではないかと語っています。というのは、近々、国立大学の法人化により、そういう人間をおいておける余裕がなくなるからです。国立大学の法人化の中で、大学の経営を考えないといけなくなり、会社組織を経験してきた実業界出身の大学教官への期待が高まっていることも書かれてあります。ただし、大学に転籍する以上は、大学人が納得するような研究業績(専門誌への投稿とか、専門書の執筆とか)が必要になりますので、大学人になろうと思ったら、それなりに覚悟して日々の生活に取り組まないといけないとは書いております。また、この本では、大学の法人化を取り巻く情勢についても、著者の体験や、著者の考えがまとめてあります。



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