「怒りのブレイクスルー」

中村 修二(なかむら しゅうじ) 集英社(発行 ホーム社) 1600円+税 2001年4月10日初版発行



青色発光ダイオードや青色レーザーを発明した中村修二さんが書いた本です。自分の体験に基づいて、彼が腹立たしく思った日本の悪しき風習について、めった切りにしております。中村さんは、もともと日亜化学という地方の蛍光体メーカーの技術者だったのですが、その中で自分の開発した成果を正当に評価してもらえず、もんもんとしていた日々のことを、自分は無知であったと述べています。やがて、切れた中村さんは、学会などに積極的に出るようになり、それはそれで、嫌な思いをしながらも、外に出てみて、自分のおかれている立場を客観的に見られるようになって、無知であることは割りにあわない思いをすることが多いということを痛感したということを述べています。その後、意を決して海外に渡ってしまうのですが、日本における教育の問題、企業や大学の態度に対してもの申しています。読んでみると、なかなか怖いこともあります。中村さんは、日亜化学との間で、特許に関して争っております。自分の業績がどのように評価されるのか、自分の満足のいくように評価してもらえるのか、そもそも自分が活躍機会というのがめぐってくるのかなどなど、企業に入って活躍しようとしている人にお勧めの一冊です。

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