「大学を問う〜荒廃する現場からの報告〜」

産経新聞社会部編 新潮社 1165円+税 1992年7月15日初版発行



今から10数年前、バブルが崩壊した直後に産経新聞に連載されていた「大学を問う」を単行本化したものです。この本を読んでびっくりするのは、現在と、この本が書かれた10年ほど前の時代とで、大学を取り巻く情勢は急激に悪化していますが、大学そのものの体質はあまり変わっていないということです(あくまでも私の経験に基づくものですが・・・)。教育をしない教官と学習をしない学生の問題、自己保身に突っ走る教授会、あいまいな人事評価の弊害、研究施設の老朽化・狭隘化の危険な実態、日本の大学との産学連携よりも海外の大学との産学連携を好む企業、大学を見捨てて企業に期待する学生、大学を見捨てる教官たち、などなど。このごろ、新聞を読んでいると国立大学の独立行政法人化に関しての記事や産学連携の記事などが載っているのを見ることが多くなってきましたが、ようやく大学も重い腰をあげざるをえなくなってきたということでしょうか?

一つ前に戻る
次へ
もどる