「世界産業地図」

石川 善一(いしかわ ぜんいち)著  かんき出版  1600円+税 2003年5月6日初版発行

「最新・株式テーマがわかる企業と業界地図」

大和証券・投資情報室 著  日本実業出版社 1800円+税 2004年3月20日最新版発行


そろそろ、2006年度入社予定者の方々の就職活動が始まる頃だろうと思います。そこで、企業選びをする上で取っ掛かりになりそうな本ということで、二冊の本を紹介したいと思います。

一冊は、「世界産業地図」という本です。この本では、23種類の産業について取り上げており、それぞれの産業の歴史、現状、将来予測、市場規模やシェア等について簡潔に述べられており、それぞれの業界の概略について知るのにとても役に立ちます。

この本で取り上げられている業界は次の通りです。エネルギー産業、化学産業、医薬品・バイオ産業、化粧品・トイレタリー産業、自動車産業、工作機械産業、鉄鋼産業、セメント産業、板ガラス産業、家庭電器産業、コンピューター産業、半導体産業、情報通信産業、高級ブランド品産業、小売業、外食産業、金融産業、航空産業、民間航空機産業、アルコール飲料産業、非アルコール飲料産業、加工食品産業、防衛産業。

もう一冊は、「最新・株式テーマがわかる企業と業界地図」です。この本は一般の投資家向けに書かれた本で、最近のさまざまな話題になっているキーワード、例えば「デジタル家電」「ナノテクノロジー」「ブロードバンド」といった事柄に対して、どんな企業がどのようにかかわっているのかということをまとめた本です。投資というのはお金を出して株を買うということだけを指すわけではなく、企業に入社するということもある意味人生をその会社に投資したことになるといえるかもしれません。自分の人生をかけるに足る会社を探していってほしいと思います。

この本の場合、例えば、「液晶ディスプレー」という節を開くと、液晶ディスプレー業界に現状について簡単に書かれており、さらに液晶部材・製造装置に分けて関連するメーカーを示しています。液晶ディスプレーを作っているところというのは、マスコミによく取り上げられるシ○○プとかサ○○ンといった液晶パネルメーカーだけがすべてなのではなく、多くのメーカーがかかわっていることを知ることができると思います。

大学院に居て、自分の周囲の人たちの就職活動を見ていて歯がゆく感じたのは、案外、就職に関して真剣に考えていないなということでした。というのは、私のいた学科の場合、修士課程の学生への求人は何百件も来るのですが、多くの学生が特定の知名度の高い企業(だいたい一般消費者がお客という会社)に集中してしまい、知名度が低い企業の場合は、その会社が大きかろうが、業績がよかろうが、よい技術を持っていても、給料が高くても見向きもされないのでした。もちろん、知名度で会社選びをする人がいてもいいとは思うのですが、さすがに、自分の周りのほとんどの学生がそうだったということになるとどうかなというように感じました。もっといろいろな視点で就職活動がおこなわれてもよいように感じます。

自分の知っている範囲内で会社選びをするのではなく、折角の就職活動というなかなか人生で得られない機会でもあるので、自分の視野を広げる意味も含めて、企業研究をしっかりとやってみませんか?



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