「新卒無業〜なぜ彼らは就職しないのか〜

大久保 幸男(おおくぼ ゆきお) 東洋経済新報社  1400円+税  2002年5月7日初板発行



この本は、先に紹介した「仕事の中の曖昧な不安」と同様に若年失業者やフリーターの問題を扱った本です。著者はリクルート入社後、リクルート内にリクルートワークス研究所を設立し、所長に就任、専門は労働政策と人材マネージメントとのことです。この本を書くきっかけとなったのは、2001年度板の学校基本調査における大学卒業者における無業者率21.1%という異常な数字であるとのことです。一体学生達に何がおこっているのか、大学や高校に何かおこなっているのか、それを解き明かそうとしています。高校や短大における就職斡旋システムの崩壊、就業観を養う機会を持つことなく就職活動に臨む学生達、若者の就業機会を高めるための大学や地域社会の取り組みの紹介、若者達の取り組みの紹介、若者を取り巻く日本社会の現状などなど。そこそこの生活をしている人達が持つ既存の価値観、大学を卒業したら会社に入り、そこで長く勤める」という価値観が揺さぶられています。著者はあとがきの最後でこのように言っております。「大学とは何か?就職とは何か?キャリアとは何か?私も先入観を捨てて考えてみたい」私自身はあまり大きなことは考えられないかもしれませんが、少なくても自分自身にとっての、これまで歩んできた道程の意義、これから積み上げていくキャリアについて考えていきたいと思いました。

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